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zoom RSS 塩野七生講演会

<<   作成日時 : 2012/05/12 21:48   >>

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2012,4,27     於、星陵会館

4月27日、日比谷高校の同窓会如蘭会のトワイライトフォーラム(会員による会員に対するレクチャー)に行ってきました。「ローマは一日にしてならず」という本が面白くて、一時その本にはまっていたことがあったからです。そういう人がたくさんらしくて、当日は大変な混みようで、実は、満員になったから締め切ったというのです。申し込んだつもりが申し込んでなくて、危うく締め出されるところだったのですが、役員をしている木村由紀子さんが「この方は以前講師だったから、特別枠にして」と言ってくれて、入場が許可されたのでした。当日は雨だったこともあって、最後まであいている席もあったので、罪悪感は持たないで済みました。大地塾ができたばかりの頃、私の話を聞いていただいたことがあったのでした。

塩野さんです。塩野七生は本名とのこと。物書きになるってわかっていたらペンネームを考えたのに、とのことでした。「日比谷高校に入学したのは、中学の時に好きだった人が行くというので、私も越境をしてきたのです。入学式の時に校長がこう言いました。『あなた方は、国家の背骨を作る人たちです』そういわれるとその気になっちゃうのね。」と言って笑わせます。

「現代に生かす歴史の叡智―十字軍物語を書き終えて」というタイトルをいただいたけど、「歴史に学ぶ」ということは、個人ならともかく、組織になったらありえない。今の内閣に私の読者がいて「ローマ人の中にすべてが隠れている」と言っていたが、何も生かしていない。

私が書く歴史小説は、私が、これはと思う男を選んで、資料を集めて、惚れ込んだ男のところへ読者を連れて行くつもりでいる。私が書いている間、その男は生きていて、書き終わったら死ぬ。だから、書き終わった時にインタビューを受けるのはいや。

塩野さんは、私の一つ上の学年。同じ学年の京極浩史さんが、講師紹介をしました。彼は大学を卒業して、東洋レーヨンに入ったそうです。東レの会長田代茂樹が、3万のお金を毎月送るということで、塩野さんは、ヨーロッパに旅立ったという話をしました。この時の京極さんの初任給が、26000円ぐらいだったそうですから。3万というのは結構すごい額です。実は、1年後に卒業した私の時の一番高い初任給が東レで、3万だったと覚えています。私の初任給は、平均的で、15000円でした。塩野さんがこのことに触れて、田代茂樹は、「私の道楽です」と言っていたそうで、彼女は、「田代の道楽」と言われていたとのこと。今でいう「企業の社会的責任」を早くから自覚していた人のようです。

塩野さんの本は、そういうことなので面白い。彼女が惚れ込んだ人のところに、読者を連れて行ってくれるのです。時代を超えて、惚れ込んでしまいます。こんなことができる人がいたのか、と驚かされます。

彼女は二つのことを自分に課したといっていました。
一つは、「解説はしない」もう一つは、「人の悪口は言わない」
この「解説をしない」というのが私にとっては読みやすかったのだと思いました。
解説をするということは、何かを教えてあげようという感じがするのです。
いやですね。私は最近揺光を「教えないで育てる」実験をやったのは、私自身が教えられるのが嫌だったからだと思い至りました。食事中私がしゃべってばかりいるので、なんとかそのおしゃべりをやめさせようと両親が考えて、私に難しい問題を出す、ということをよくやっていました。私は、食べることまでやめて、黙って考えます。しばらくすると、あまりの静かさに耐えられなくなってか、親が答えを教えようとする。そうすると私は、その人の口を押さえて「教えないで!」と言っていたことを思い出すのです。

塩野さんもきっと教えられるのが嫌だった人なのでしょう。と勝手に想像しています。


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